東北大震災・大津波・原発事故が同時に日本に襲いかかってから6日が経ちました。
余震が続く中、救援活動や被災者支援が困難を極めるのを連日、気を揉みながら傍観する日々です。
福島第一原子力発電所事故の混迷が続く状況に、政府に訴えたいことがあり、9ヶ月ぶりにブログを書いています。

ここ数日、日本政府・東京電力からの福島第一原発事故に対する説明と、世界各国の動き及び海外メディアが報じる内容に、あまりに大きな差が生じています。
ブログの最後にまとめた断片的な情報からの個人的且つ直感的な考えですが、
政府・東電が公表している以上の危機的状況が既に起こっている、又は、高い可能性が想定されているのではないでしょうか?

大きな混乱を防ぐためには情報制限が必要だという多くの声もあります。
WikiLeaksのように国家機密を何でも公開すべきだといっているわけではありません。
原発事故発生から5日が過ぎ、未だ解決の糸口が見えないまま誰の目にも事態の悪化が明らかな今、政府は情報制限している段階ではないのではないかと思うのです。

そこで、政府と東京電力には早急に次の対応を望みます。

  1. 国民と国際社会に正しい事実を伝え、想定される複数シナリオを説明すると共に、それぞれに対する行動案の提示。
  2. 福島原発30キロ圏内の被災者の圏外移送。
  3. 他都道府県自治体による被災者の受入れ

福島への救援物資は既に滞り始め、地域は孤立しています。
更に、原発20キロ圏内の被災者からの、避難できないという連絡も10件以上、寄せられています。(Yomiuri Onlineより)
連絡したくてもできない人々も大勢いるでしょう。

原発事故は完全に終息するまで相当長引くことが予想されます。

地震と津波で家や家族を失い、厳寒と空腹の中、避難生活に耐える人々に放射能の恐怖に怯えながら暮らすことがどれだけ精神的に厳しいものかは想像を絶します。

最悪の事態に発展した場合、一番に犠牲になるのは原発現場で命を掛けて頑張っている人々と、原発近距離圏内の被災者です。

原発から30km圏内の被災者を先ず、自衛隊や米軍等の助けを得て他地域に移送して、受入れる体制を、できるだけ早くとって欲しいと願うのは私だけではないはずです。

国民全体に事実を伝え、起こり得る混乱を防ぐよう国民を強くリードしてください。

必要十分な情報を与えられ、状況を正しく理解すれば、私たちは一丸となって困難に立ち向かえると思います。

戦後、日本人はそうやって何度も立ち上がってきました。

政府と東京電力及び原発推進派のこれ以上の情報制限により、
今回の危機が人災に転じないことを祈ります。

福島第一・第二原発及び周辺域で命がけで取り組んでくださっている原発関係職員、自衛隊員、警察官、その他の皆さま、本当に本当にありがとうございます。

私たちもそれぞれにできることを考え、復興に向けて頑張ります。

【関係情報一覧】

■日本
  • 3/12 18時過ぎ 福島第一原発の半径20キロ、福島第2原発の半径10キロ圏内からの避難を指示(NHKニュースより)
  • 3/15 福島第一原発の半径20キロ~30キロ圏内の被災者に屋内退避を指示
  • 3/15 国土交通省が航空会社に対して、福島第一原発の半径30キロ以内の上空を高度にかかわらず飛行しないように通知。(日本経済新聞より)
  • 3/16午前 福島第一原発から半径30キロの境界線付近に警察官を配置し、圏内への立ち入り制限実施。 また、半径20キロから30キロの圏内では警察がパトロールカーで巡回し、必要に応じて住民に屋内退避を呼びかけ。(NHKニュースより)
  • 3/16夜 屋内退避指示圏内の福島県川内村は15日、住民の村外避難を急きょ決定し、同じく屋内退避指示圏内の富岡町民と共に16日夜、バス14台で圏外の郡山市へ“全村脱出”。(YOMIURI ONLINEより)
■海外
  • ドイツ: 3/14 被災地で救援活動をしていた民間団体「フメディカ」の救援チーム5人が急遽本国に帰国。 「日本政府は事実を隠蔽し、過小評価している。チェルノブイリを思い出させる」と地元メディアに語った。 メルケル首相も記者会見で「日本からの情報は矛盾している」と繰り返した。ザイベルト政府報道官は、「大変な事態に直面していることは理解している。日本政府を批判しているわけではない」と定例記者会見で釈明。 (YOMIURI ONLINEより)
  • アメリカ:
    • 3/15 福島第1原発の北東約160キロで救援活動中だった米原子力空母レーガンのヘリ要員17人が被爆し艦船を風下から離脱させた。
    • 3/15 米民間機関、科学国際安全保障研究所(ISIS)は福島第一原発の事故について、国際原子力機関(IAEA)が定める国際原子力事象評価尺度(INES)でレベル6または7(チェルノブイリ原発事故クラス)に相当するとの見解を発表。日本側はそれまでレベル4と評価していた。(YOMIURI ONLINEより)
    • 3/16 米海軍艦船3隻が放射線への懸念を理由に、予定していた仙台への入港を断念し、日本海側に向かった。同時に独自に放射線量測定を開始することを発表。
    • 3/16 米国防総省のラパン副報道官福島第1原発から約80キロ圏内への米兵の立ち入りを原則として禁じたことを発表。 現地の米軍パイロットらには、放射線被曝対策として、ヨウ素剤を配布。(産経ニュースWall Street Journalより)
    • 3/16 在日米大使館は17日付で、東日本大震災に伴う福島第1原発の事故を受け、同原発の半径80キロ以内に住む米国民に対し退避を勧告。(WashingtonPostNY Timesより)
    • 3/16 米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長が米下院エネルギー・商業委員会で証言し、福島第一原発4号機について「使用済み燃料プールの水はすべて沸騰し、なくなっていると思う」との見解を表明。 使用済み燃料棒が露出した結果、「放射線レベルは極めて高く、復旧作業に影響する可能性がある」とも指摘。具体的な人体への影響については、「かなり短い時間で致命的になるレベルだ」と述べ、米当局が、日本政府や東京電力よりも、原子炉の状況について悲観的な見方をしていることを示した。(NY TimesYomiuriOnlineより)
  • イギリス:
    • 3/17 東京及び東京以北に住む英国人に対し、退避検討を勧告。17日には仙台から東京まで、英国民が退避するための無料バスを用意する。(YOMIURI ONLINEより)
  • フランス:
    • 3/15 フランス原子力安全局のアンドレクロード・ラコスト局長は、福島第一原発の事故について、国際原子力機関(IAEA)が定める8段階の国際原子力事象評価尺度(INES)で「レベル6」に当たると述べた。「レベル5」とされた米スリーマイル島原発事故(79年)より深刻な事態と指摘。(YOMIURI ONLINEより)
    • 3/16 首都圏に約2000人程度残っているとみられる自国民に重ねて出国又は東京以南への退避を勧告(YOMIURI ONLINEより)
    • 3/16 14日から仙台で人命救助活動に当たっていたフランスの救援隊103人が、福島第1原発事故の深刻化を受けて青森県三沢市に避難した(産経ニュースより)
  • ロシア: 3/16 在日ロシア大使館などで勤務するロシア人外交官らの家族を今月18日をめどに日本から退避させることを決めたと発表(産経ニュース
  • その他の自国民へ出国又は移動勧告を行った主な国 (同一記事YOMIURI ONLINE)より
    • イタリア: 出国勧告
    • スイス、オランダ: 首都圏と被災地からの一時退避勧告。
    • ポルトガル: 一時出国又は南部への移動勧告。
    • オーストラリア: 被災地を含む1都8県からの退避を検討するよう求めている。
    • オーストリア: 特に子供を持つ家庭に対し、一時出国か東京・横浜からの退避を勧告。
    • 台湾: 高齢者、子供、女性に出国検討求める。

避難域内に残された相馬市長へのBBCインタビュー映像

避難圏内(約19キロ)の福島県南相馬市の状況を英BBC放送が映像でレポートしています。英訳ナレーションで市長の声は残念ながら聞き取れません。 英語OKの方は見てください。

南相馬市長は「政府は何にも連絡をくれない。私たちを見殺しにするのか」と怒っています。

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-12766930

★3/17 夜時点で全国11の件で6,200人以上の福島県民受入れが表明されています!

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